『胸を張って生きるのか、背中を丸めて生きるのか?』
初ブログです。
今まであんまりしてこなかった、
ざっくりとした洋服の話からスタートしようと思います。
『胸を張って生きるのか、背中を丸めて生きるのか?』
なんの話し?っていう感じですが、
これが洋服を作る上ではとても重要なことなんです。
NO CONTROL AIR(N)やFIRMUM(F)はどう見えていますか?
多分背中を少し丸めて生きるタイプに見えているのではないのでしょうか。
『洋服は肩で着る』って言葉をどこかで聞いたことがあるかもしれませんが、
肩をどの位置に持ってくるかで胸の見え方が変わってきます。
前に持ってくるとやや猫背的なシルエットになりますし、
後ろに持ってくると胸を張った堂々としたシルエットになります。
アメリカやヨーロッパのブランドは胸を張った形で肩が後ろにあるメーカーが多いですよね。
胸を張った服を着てる人って自身の考えや正義に自信を持っているように見えると思います。
逆に肩が前にあるようなやや猫背気味に服を着てる人って自信なさげでやや弱く見えると思います。
NやFの場合、作っている人が自分の外観も存在も自信を持てずに生きているし、
持ち合わせた正義にも自信はないので、胸を張った強気な服では生きにくいことから、
やや猫背気味な服を作っています。
借り物の価値観では服は作れないのでそこは正直な服作りをしようと心掛けています。
型紙でも素材でもやや猫背を表現するようにしていて、
そのあたりにNやFのオリジナリティーがあると思って服を作ってます。
20年近くかけて色々と自分達なりの良い塩梅の猫背を試行錯誤してきました。
まだまだこれからも進化するでしょうし変化していくと思います。
猫背越しにNやFの洋服を見ていただければちょっと楽しめるかと思います。
まあ、胸はそんなに張らなくていいと思ってますが、
背中の丸めすぎは良くないのでそこはお互いに注意して服を着ましょう。
ね。
ちょっと猫背でしょ。
(24SS FIRMUMのサイドカット)
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